
2009年10月1日(木)

山王神社のほど近くにあるにしき旅館。昭和30年頃から創業を始めた。客層は顔なじみの固定客が多く、近年は帰省する人達の利用も増えている。
現在の女将は3代目。女将の風貌や気質は、まるで大野のお母さんといったところ。女将の考える旅館業とは『お客さんの身をひと時預かりお世話をする大事な仕事』家族の世話を引き受ける母の役割と同じようなもの。
お客さんを迎えるために徹底された衛生管理。玄関・廊下・客室はとてもきれいで、客室に入るとその清潔感になんともいえない気持ちよさを感じる。疲れを癒すお風呂も、いつでも入浴してもらえるよう準備は抜かりない。

食事はお米も野菜類も全て大野産の食材を使った料理でおもてなし。
気取った食材は無いが、素朴で味わい深いものが大野にはたくさんあり、故郷の味覚を調理し提供することで大野の旅館としての個性を出している。
朝食には、大野の名水を使った豆腐を湯豆腐に仕立てたりと、体にやさしい食べ物に女将の心くばりが感じられた。

きれいな部屋、いつでも入ることの出来るお風呂、体にやさしい食事。お客さんにくつろいでもらうために欠かせないあたりまえの事。これらあたりまえの事を日々継続していくことが旅館の仕事だと女将は考えている。
今日も、にしき旅館はお客さんを迎えるための準備に余念がない。
(記事:平成大野屋マガジン「おおのじかんVol.5」より)