
2008年10月1日(水)

石畳の続く寺町通りの奥にある老舗旅館阿さひ。昔ながらの風情を漂わせる純和風の造りで、かつては料亭を営み、戦後まもなく旅館業を始めた。
玄関の格子戸を開けると、奥から「いらっしゃいませ」のやわらかい声と共に、笑顔が素敵な女将が出迎えてくれる。思わずホッと心が和む瞬間である。

客室は〝しん〟と静まり返り落ち着きが感じられる。
大晦日の静けさに浸りながら、「除夜の鐘」を聞く・・・女将のオススメだ。
町並み散策で疲れて帰ってきた時には、一息つける場所が一階にある。ソファーに座り、お好みで飲み物をいただける空間である。側には、女将の打った【能面】と【骨董品】が並ぶ。ソファーに座ると部屋越しには池のある中庭が見える。
一階にある大広間は、解放感あふれる空間で、趣のある庭を眺めながらここで頂く朝食は格別の味わいがある。
料理は主に大野産の新鮮な野菜や郷土料理が並ぶ。
季節の旬の素材を取り入れた料理は、ご飯がよく進む美味しいものばかりだ。女将の真心がこもったあたたかい料理は好評で、その味を求めて多くのリピーターが訪れる。


人との繋がりを大切にしている女将は「一期一会の出会いに感謝し、お客さんとの交流が楽しい」とやさしく語ってくれた。
(記事:平成大野屋マガジン「おおのじかんVol.3」より)