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2010年3月30日(火)

三番通りと六間通りの角近くにある3階立ての紺色の建物と玄関前の大きな暖簾が目印の「旅館ふじや」。
創業は、昭和8年(1933年)。前身は旅館ではなく料理屋だった。当時この周辺には鳴り物屋が多く、芸者さんがたくさんいたらしい。玄関にある年代物の大きい金庫が旅館の歴史を感じさせてくれる。
扉を開けると、人情味に溢れる3代目の女将さんと、笑顔の絶えない京都生まれの4代目若女将と、5代目予定の娘さんが出迎えてくれた。
さっそく若女将に、京都から大野へ来た時の印象を聞くと、「花山トンネルを超えると大野盆地が開けるのできれいだし、水が美味しいし、車の数も少なく運転しやすい。そして、静かなのが良い。」と話してくれた。
宿泊客は、観光客やビジネスマンが多い。学生の合宿も受け入れていて、団体のお客様大歓迎とのこと。学生の合宿に特にお勧めなのが、屋上にある洗濯干場。冬でも太陽があれば、暖かいので洗濯物もすぐ乾く。その屋上から望む越前大野城は、町の中からみる角度とは違うので、ここは絶好のビューポイントだ。

旅館に嫁いで、一緒に働いてくれる若女将は私の宝物という女将。普段はとても仲がいいのだが、時々大喧嘩もするらしい。それがまた仲のいい証拠でもある。そんな、女将と若女将の気取らない人柄や家庭的な雰囲気が印象的で、リピーターが多いことに納得。
「小さな旅館だから何もできないのよ」と話す女将と若女将だが、お客様への心遣いはとても大切にしている。いつでも入浴できる大きなお風呂と女性の気配りを感じる綺麗なお部屋にふかふかなお布団が旅の疲れを癒してくれる。
料理は、大野の食材を中心とした女将と若女将の愛情が沢山こもった手作り料理。食事は朝食のみだが、ご希望の方には夕食もお出しする。「夕食は、街に出て頂き、街で食べて、大野を感じてほしいのよ」と女将。受付には、若女将手作りの食べ歩きマップがあった。
大野は本当に自然に恵まれ水も美味しく綺麗な所。お越し頂いた際には、歴史と文化薫る大野を散策して頂きたい。ぜひ、亀山にある越前大野城に登って天守閣から大野の町並みと美しい大野の山々を見て欲しい、二人がにっこり笑った。

(記事:平成大野屋マガジン「おおのじかんVol.6」より)